おいしい健康、京都府立医科大とAI献立・栄養管理アプリで胃がん切除患者支援の共同臨床研究を開始

ヘルスケアスタートアップのおいしい健康(東京・中央区)は1月15日、京都府立医科大学大学院医学研究科消化器外科学と、デジタルヘルスを活用した胃がん切除術後の患者の伴走支援で共同臨床研究を開始したと発表した。

胃切除後の患者は、医師や管理栄養士などのサポートを受けながら食事療法に取り組むことが求められる。しかし、医療者のサポートが届きづらい日常生活では、患者や家族が自身で食事について学習し、工夫や手間をかける必要がある。

今回の研究では、胃がん切除術後の患者を対象に、カスタマイズしたAI(人工知能)献立・栄養管理アプリ「おいしい健康アプリ」を通じて退院直後から回復期以降の食事を日常的に支援し、アウトカム(健康状態の改善、患者満足度など)やQOL(生活の質)などへの寄与を評価する。

患者は「おいしい健康アプリ」に登録し、胃がん治療で切除した部位や消化器・摂食関連症状を選択することで、アプリがその状態に適したレシピ提案を自動で行う。退院直後は、安心して食べられるレシピや食品を提案し、栄養の摂取と体力の回復を促す。

その後は食事記録やレシピ検索履歴の解析を通じて、患者が食べられる量を評価しながら通常の食事への移行を支援する。また、調理や献立で困った時には、アプリで「おいしい健康」の管理栄養士に、いつでも相談できる。

「おいしい健康アプリ」の伴走支援イメージ
「おいしい健康アプリ」の伴走支援イメージ

同社は、研究で一定の伴走期間を経た後、おいしい健康アプリで取得・記録した多様な生活データをもとに、体重や食事内容の変化、血糖変動、QOLといった項目の評価を行い、胃切除術後の回復支援の新たなアプローチとエビデンスの創出を目指すとしている。