JaDHA、AISIとヘルスケア分野のAIセーフティ評価の枠組み作り開始
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日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)は7月9日、AIセーフティ・インスティテュート(AISI)と連携し、ヘルスケア分野でのAI(人工知能)セーフティ評価の枠組み作りを開始したと発表した。
JaDHAによると、ヘルスケア分野のAI利活用が急速に進展する一方で、AIの社会実装を進める上で、安全性や信頼性を評価する基準や枠組みの確立が求められているという。
そこで、JaDHAでは、ヘルスケア分野でAIセーフティ評価の共通理解の醸成と具体的な実装への道筋を示し、AIの利活用促進の加速するため、AISIと連携しヘルスケア分野のAIセーフティ評価の枠組みづくりを推進する。AISIは、AIの安全な利活用を促進するための評価で実証事業を進めており、ヘルスケア分野のAIセーフティ評価の枠組みを検討するヘルスケアSWGを今年度から設置している。
AISIが設置したヘルスケア分野のAIセーフティ評価ワーキンググループに、JaDHAの「デジタルヘルスアプリの適切な選択と利活用を促す社会システム創造ワーキンググループ」の「SubWG-B(生成AIに関する検討)」のメンバーが参画し、ヘルスケア分野に特化したAIセーフティ評価の枠組み作りを進める。具体的には、AIセーフティ評価の有識者ヒアリング、それらを踏まえたヘルスケア分野の評価項目や評価方法、評価データセットや評価ツール策定に取り組む。
JaDHAは活動を通じて、利用者のリスク理解を前提としたAIセーフティ評価の枠組みを具体化し、ヘルスケアAIの信頼性と安全性を高めるとしている。