JaDHA、産学官のデジタルヘルスリテラシー向上プロジェクトでビジョンペーパー策定

日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)は3月19日、産学官で推進するデジタルヘルスリテラシー向上の新規プロジェクトを開始し、ビジョンペーパーを策定したと発表した。

「デジタルヘルスリテラシーへの配慮を通じた産業振興と社会課題解決の両立」と題し、誰もがデジタル技術を活用し健康と医療サービスの恩恵を受けられる社会の実現を目指す内容でペーパーをまとめた。

具体的には、デジタルヘルスリテラシー(デジタル技術で健康情報を収集・理解し意思決定や行動する能力)の向上や普及の推進で期待できる健康格差の是正や持続可能な医療体制の構築といった望ましい社会の変化を体系的に洞察した。

内容は、「ウエアラブルデバイスなどで日々の活動量・睡眠状態を記録することで生活者が自ら生活習慣やQOL(Quality of Life)の改善に積極的に取り組もうとする」「症状検索アプリ等の活用で正確な情報を入手・理解し自らが医療機関への受診を選択する」「食事管理アプリ等の活用でバランスの取れた食事や適度な運動を自ら選択し実践する」などに言及した。

また、生活者に寄り添った社会課題解決とヘルスケア産業振興の両立に向けた業界団体の活動と期待される効果を体系的に整理した。

JaDHAの勉強会実施や事例集の取りまとめなどを通じ、デジタルヘルスリテラシーに関連する会員企業の認知と理解度を向上し、デジタルヘルスリテラシーに配慮したサービス開発や提供を推進するとしている。また、アカデミア(学術界)での最前線の理論、議論やテーマをいち早く理解し、社会実装につなげるなど、産学官の協働で効果的な実践の橋渡しを目指すべき役割も示した。

さらに、会員獲得を目指し、JaDHAが主催したデジタルヘルスリテラシー向上で生活者への動機付けや情報提供の必要性の課題や具体的な解決策を産学官で議論を実施したイベント「JaDHA Innovation Forum」の概要を掲載。

「自身の健康状態の可視化や関連情報の収集」「自身の健康に関する悩みを積極的に相談できる環境づくり」といったユーザビリティの工夫、「ヘルスケアに関心がない層でも初見で理解しやすい内容での情報の発信」「日常生活で感じた悩みを事前にアプリ内で記録することで医療従事者との円滑なコミュニケーションを支援する機能」など、JaDHAの会員企業が行った、デジタルヘルスリテラシーの先進的な取り組みの活動事例も盛り込んだ。

JaDHAでは、デジタルヘルス分野の健全な発展を通じて日本の社会課題解決と産業振興に貢献する業界団体として、今後もデジタルヘルスリテラシー向上の取り組みの広報活動や勉強会などの開催などに取り組んでいく方針。