アイシン、皮膚ガスでストレス測る技術活用のメンタルヘルスサービスを社内実験
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皮膚ガスを使ったストレス検知サービスのイメージ
アイシン(愛知・刈谷市)は9月24日、皮膚ガスの蓄積ストレス検知技術とメンタルヘルスケア技術を活用した、メンタルヘルス対策支援サービスの社内での実証実験を開始したと発表した。
「皮膚ガス」は、体の表面から常に放出されるガス。放散量はわずかだが800種類以上のガス成分を含み、個人で異なる。食事や体調、精神状態などで変化する。アイシンは先端研究で皮膚ガスに着目。東海大学の関根教授と、皮膚ガスから心身状態判定二次元マップを作成し、ストレスの蓄積予兆をとらえる技術を開発している。
今回の実証実験では、シンガポールのメンタルヘルスケアスタートアップ、インテレクトの日本法人、インテレクトジャパン(東京・港区)が持つデジタルメンタルヘルス技術と、アイシンの蓄積ストレス検知技術を組み合わせ、客観的なストレス状態を簡易に把握する技術を確立する。同時に、技術を使ったサービスを通じて、高いストレスを抱える人を減らせる、メンタル疾患を予防する仕組みの構築する。
アイシンでは、厚生労働省が事業者に、労働者の心の健康保持促進を求めている中、メンタルヘルスケアを始めとした従業員の健康増進を経営課題に位置付け、健康経営を推進している。今回の取り組みもその一環で実施する。