シード・プランニング、「ヘルスケアDxフォーラム」で認知・行動分野のDX活用セミナー開催

セミナーの講師陣

シード・プランニングは4月24日、次世代ヘルスケア(医療などを包含する広義のヘルスケア)の取り組みにフォーカスを当てたフォーラム「ヘルスケアDxフォーラム~認知・行動分野のDx活用によるアプローチの最前線~」を開催した。本社(東京・文京区)とオンラインで実施。当日は、参加者から多数の質問が寄せられ、盛り上がりをみせた。

「Society5.0」の社会変革が求められ、デジタルデータの活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)が導入されつつある中で、次世代ヘルスケアを企図する企業でも、その対応で、マルチデータの活用、DXの具体的な実践が命題となっている。

体を動かす体験を交えた講演の様子
体を動かす体験を交えた講演の様子

今回のフォーラムは、こうした背景を「医療・ヘルスケアDX」「疾患別の治療に関するデータアプローチ」などのキーワードから捉え、認知と行動領域の理解進展と対応検討について、実際に体を動かす体験を交えながら解説した。

まずは、「フレイル予防とそのDx活用による健康長寿へのアプローチ」をテーマに、山田実・筑波大学人間系教授が、平均寿命と健康寿命(心身ともに自立し、健康的に生活できる期間)の差拡大の現状と、その対策を提案する講演を行った。

続いて、「コンピュータービジョン技術による認知機能低下の早期予測に向けた取り組み」と題して、八木康史・大阪大学D3センターライフデザイン・イノベーション拠点本部本部長特任教授が、コンピュータービジョン技術で、人間の歩行を総合的に判断することで、疾患や未病を予測する取り組みについて話した。

最後に「なぜあの人は健康行動しない? ナッジで行動へ促す」をテーマに、竹林正樹・青森大学客員教授が、行動経済学に基づくナッジ(行動促進方法)から健康行動促進の可能性と考慮事項について講演した。

会場では参加者、講演者を交え白熱した議論が交わされた
会場では参加者、講演者を交え白熱した議論が交わされた

シード・プランニング本社の会場では、参加者だけではなく、講演者同士でも白熱した議論が交わされ、活発な意見交流が行われた。フォーラムは2カ月に1回で実施。次回は6月26日(木)に開催を予定する。

■フォーラム年間会員
フォーラムでは、年間会員を募集中
年間会員詳細URL:
https://www.seedplanning.co.jp/healthcare-dx/about/
会員申し込みURL(2025年度):
https://service.seedplanning.co.jp/event_manager/forms/index/160