医療向けPHRの主要11サービス、治療補助や情報共有、連携機能で競う

健康情報を統合して管理する「PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)」に注目が集まっている。個人は、健康管理やダイエット、法人では健康経営のツールとして利用が進む。医療分野でも「地域住民の健康促進」の観点から、デジタル治療を始め、診療や食事指導の補助で活用する動きが出てきた。

PHRの個人や法人向けサービスは、多くが健康記録機能だが、医療機関向けは利用目的によってサービスが異なる。医療機関向けPHRには、どのようなサービスがあるのかを解説する。
(医療テックニュース編集部 采本麻衣)

医療向けは「疾病管理」「患者とのコミュニケーション・受診」で展開

PHRは、個人の健康や医療、介護情報を記録したデータを指す。医療分野では、地域医療連携などでデータを共通化することで診療に役立てる「情報連携・共有」や、健康や医療の記録データを活用し病気を防ぐ「予防医療」で利用が見込まれている。ただ、現状…