勤務先薬局の半数がAI導入、薬剤師の81%が活用に関心 ソラミチシステム調査
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調剤薬局向けシステム開発のソラミチシステム(東京・新宿区)は1月8日、約1000人の薬剤師を対象に実施した「薬剤師の業務実態に関する調査」の結果を公表した。それによると、薬剤師の半数が、薬局業務でAI(人工知能)を導入していると答えた。また、81.2%がAIを活用した業務支援に関心があることがわかった。

勤務先の薬局でAIを導入しているかを尋ねたところ、51.4%が「導入している」と回答した。「導入していない」は48.6%で、勤務先の薬局では約半数が何らかの形でAIを業務に取り入れていた。

AIを導入していると回答した人に、どのような業務にAIを活用しているのかを聞くと、「対人業務(服薬指導など)」が35.5%で最多だった。次いで「在庫管理(発注など)」(35.1%)、「薬歴・記録管理(自動入力補助、要点抽出など)」(34.4%)となり、AIが、調剤や記録管理のバックオフィス業務だけでなく、患者対応を含む対人業務にも活用され始めている実態が明らかになった。

一方、AIを導入していない理由では「導入コスト(システムや機器代)が高い」が41.1%で最も多く、「運用や維持にかかる費用・手間が負担」(27.8%)、「AIを使いこなせるか不安」(26.9%)が続いた。

AIを活用した業務支援への関心では、「とても関心がある」「やや関心がある」の回答を合わせた割合は81.2%となり、年代を問わず幅広い世代がAIに対する興味や期待を持っていることがわかった。年代別では、50~59歳が84%でトップだった。次いで40~49歳が83.5%、30~39歳で80.9%となった。また、60歳以上でも70.2%が「関心がある」と回答した。

AI導入の有無と満足度の関連の比較では、AIを導入していると回答した薬剤師(51.4%)のうち、服薬指導に「非常に満足している」「まあまあ満足している」を合わせた割合は、80.3%だった。一方、導入していないと回答した薬剤師(48.6%)では、59%で、導入している人の方が20ポイント以上高かった。
AIの活用の用途別で服薬指導の満足度も調べたところ、「調剤(監査など)」で活用している人(26.5%)の満足度が最も高く84%となった。次いで「対人業務(服薬指導など)」で活用している人(35.5%)で82.4%となった。
ソラミチシステムでは、調査結果から、日々の業務がAIで効率化されることで、服薬指導といった患者との対話を伴う業務でも充てられる時間や余裕が生まれやすくなり、服薬指導の質や満足度の向上にもつながると分析している。また、実際に服薬指導の場面でAIを活用している薬剤師が高い満足度を示したことから、対人業務でも、AIが実務的なサポートとして機能し始めているとみている。
調査は20代~60代の薬剤師を対象に2025年9月29日~10月3日にインターネットで実施。有効回答は1058人だった。