電子処方箋を導入する薬局の8割が「ほとんど利用しない」 EPファーマライン調査
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医療などの特化型コンタクトセンターサービスのEPファーマライン(東京・豊島区)は12月5日、主催する薬剤師向けセミナーに参加した20代~70歳以上の参加者を対象に実施した電子処方箋導入のアンケート結果を発表した。それによると、電子処方箋を導入している薬局に勤務する薬剤師の82%が、ほとんど利用していないことがわかった。
アンケートでは、回答者の52%が電子処方箋を導入していると答える一方、電子処方箋を取り扱う薬局では、8割以上が「ほとんど利用しない」と回答。電子処方箋の浸透率の低さが明らかになった。
また、まだ電子処方箋を取り扱っていない薬局に勤務する薬剤師に導入意向を聞いたところ、「どちらでもない」(54%)、「導入したくない」(11%)と、消極的な回答が65%を占めた。導入に積極的と答えた人は35%だった。
電子処方箋の利点については、約半数が「処方の迅速化」が最多で、「患者情報の管理が容易になる」が次いだ。
電子処方箋の課題に対しては、「システムの操作が難しい」が最多となった。そのほか、「個人情報漏えいリスク」や「インターネット接続の問題」など、電子ならではの部分を課題と感じる回答が多かった。
電子処方箋の導入で必要なサポートの質問では、「システムサポート」や「導入費の資金の補助」「患者の認知度向上に向けたサポート」といった回答が寄せられた。