「医療DX」の意味認知は約7割、看護師の約9割が尿量確認に負担 OKIが病院勤務者を調査

OKIは6月9日、病院勤務の看護師と医療機器導入決定者(医師、看護師長、看護管理職)の)を対象に実施した医療現場での医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進意識と尿量確認作業実態の調査結果を発表した。調査によると、看護師の約9割が尿量確認作業に負担を感じており、尿量を自動測定・リアルタイムモニタリングできる機器への導入意向も約9割に上った。

「医療DX」の言葉の意味は約7割が認知
「医療DX」の言葉の意味は約7割が認知

「医療DX」の言葉の意味について尋ねたところ、「意味は理解できるが、現場の実態とは乖離がある」との回答が47.1%で最も多かった。「現場に浸透しており、実態にも即している」は24.8%だった。

OKIでは、結果から約7割が「医療DX」という言葉を認知していたが、実態との乖離があり、現場が追いついていないと感じている層も多く、実際のシステム導入や活用といった現場への定着にはまだ課題が残っていると分析する。

尿量確認作業では、看護師にウロバッグの尿量を最も頻回に確認する場合の頻度を聞いたところ、「1時間に1回程度」が31.8%、「4時間に1回程度」が55.8%だった。約9割が1~4時間に1回確認しており、患者の状態によっては短い間隔での確認が求められる実態が明らかになった。

約9割が尿量確認作業に負担を感じている
約9割が尿量確認作業に負担を感じている

尿量確認作業の負担感については、「非常に感じる」が39.4%、「やや感じる」が52.4%で、合わせて約9割が負担を感じていた。尿量確認は患者の全身状態を把握するうえで重要な情報である一方、現場では目視による測定や手書きでの転記に依存する場面が多く、確認遅れや記録漏れのリスクもあるという。

尿量を自動測定・リアルタイムモニタリングできる機器への導入意向は約9割に上った
尿量を自動測定・リアルタイムモニタリングできる機器への導入意向は約9割に上った

尿量を自動測定・リアルタイムモニタリングできる機器を導入したいかを聞いたところ、「非常に導入したい」が39.5%、「やや導入したい」が50.9%だった。尿量管理の負担や課題を背景に、自動化ニーズが高いことが分かった。

同社では、医療DXの対象となる業務には、体温管理、離床検知、術後管理などがある中で尿量確認が、患者状態の把握に直結する重要業務である一方、従来はアナログな確認・記録に依存しており、業務負担と改善余地の両面が大きいとして、今回の調査で重点テーマに選定したという。

尿量は重要な生体情報である一方、多くの医療現場では、尿量確認作業が依然として目視による測定や手書きでの転記に依存しており、負担や見逃しリスクが大きい業務とみて、尿量確認作業を通じて、現場の課題と医療DXへの期待を調査で明らかにすることを狙ったとしている。

調査は3月6~9日、病床数200床以上の病院に勤務する看護師や、看護師長・看護管理職、医師を対象にインターネットで実施した。回答者は1013人で、内訳は看護師500人、医療機器導入決定者513人だった。