パシフィックメディカル、デジタル庁の病院情報システム刷新協議会に参画
掲載日:

メドレー傘下のパシフィックメディカル(高知・宿毛市)はこのほど、2025年度にデジタル庁が開催する「病院情報システム等の刷新に向けた協議会」に参画すると発表した。
パシフィックメディカルは、中小病院向け電子カルテ「MALL(モール)」を提供しており、今回、デジタル庁と厚生労働省から取り組みに意欲的な事業者の1社として選ばれ、電子カルテ・医事会計システム提供事業者で構成する協議会の分科会「分科会A:主機能要件検討」に参画することになった。
デジタル庁と厚生労働省は、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する工程表に基づき、現在のオンプレ型のシステムを刷新し、電子カルテ、レセプトコンピューター、部門システムを一体的にクラウド型システムに移行する方針を検討している。
その施策の一環で、2025年度中に国がシステムの標準仕様を取りまとめ、2026年度から事業者が本標準仕様を踏まえた開発に円滑に着手できるように、取り組みに意欲的な医療IT事業者を募り、病院情報などの刷新に向けた協議会を開催する。
25年度は、100~200床程度の中小病院を念頭に標準仕様を取りまとめ、2026年度から、事業者が開発を行うと共に、同規模の国立病院などの複数医療機関で試行的導入と推進を行いながら、大病院向けに展開できるかを継続して検討する。