MRT、広島県福山市と、市外の医師対象の「医療版ワーケーション」3期目を実施

医師の人材紹介やオンライン診療サービスなどを提供するMRT(東京・渋谷区)は9月20日、広島県福島市と、福山市外の医師に市内の医療機関勤務と観光などで市の魅力を知ってもらう取り組み「医療版ワーケーション」の3期目を実施すると発表した。

「医療版ワーケーション」のイメージ
「医療版ワーケーション」のイメージ

「医療版ワーケーション」は、福山市以外の地域から、福山市の夜間小児診療所の勤務に協力する医師を対象に、福山市や近隣市町の歴史や文化、グルメ、アクティビティなどの体験や観光を通じて、福山市の魅力を知ってもらう取り組み。

3期目となる今回は、協力医師に近畿日本ツーリストが観光プランを提案し、福山市内の夜間小児診療所での勤務と近隣観光を併せて数日間過ごしてもらう計画。取り組みでMRTは、参加する医療従事者の募集や管理、関係機関との折衝・調整、福山市は関係機関との調整を担当する。2期までの実績を踏まえ、勤務態勢や観光にさらなる改善を加え、協力医師が福山市に移住し地域の医療機関で働くことを検討できる体制を目指す。

福山市の「医療版ワーケーション」の観光モデルコース
福山市の「医療版ワーケーション」の観光モデルコース

福山夜間小児診療所は、福山市医師会が中心に運営しており、地元の医療機関に勤務する医師が交代で診療している。福山市では、医療従事者の負担増加という全国的な課題がある中、医療従事者の確保などの対策は、地方自治体に委ねられていることから、2022年度から、「医療版ワーケーション」の取り組みを開始した。

MRTでは今後、オンライン診療・健康相談サービス「Door.(ドア)」を活用したオンライン診療サポート経験などを生かし、医師不足や診療科偏在といった課題を持つ地域にも、「医療版ワーケーション」の取り組みを広げる考え。