ユビー、亀田総合病院と、AI活用した肥満症治療の新モデル実装で実証実験

Ubie(ユビー、東京・中央区)は12月1日、亀田総合病院(千葉・鴨川市)と、AI(人工知能)が患者の健康を支援する「AIパートナー」を活用した、肥満症の新しい治療モデル実装の実証実験を開始したと発表した。

AIパートナーによる啓発イメージ
AIパートナーによる啓発イメージ

「AIパートナー」は、AIとの対話を通じて患者の健康をサポートするサービス。患者は外来診療の限られた時間内では相談しきれない食事や運動、治療への不安などを24時間いつでもAIに相談できる。AIは、診療ガイドラインなどに基づいた医学的観点での情報提供を行う設計にしており、患者の前向きな行動変容と治療継続を支援する。

ユビーによると、肥満症は、単なる体重増加ではなく、専門的な治療を要する疾患だが、受診をためらう患者が多く、治療を開始しても食事や運動療法などの継続が難しいことが課題になっている。また、医療現場でも、患者の生活習慣にまで踏み込んだ継続的な支援には限界があり、新たなアプローチが求められているという。

ユビーと亀田総合病院は、実証から得た患者の行動変容データを蓄積・分析し、患者のサポートに役立て課題解決につなげる。ユビーが行った事前検証では、AIパートナーの情報提供を通じて、実際の行動変容や不安解消につながったなど、複数の好意的な声が寄せられたとしている。