旭化成メディカル、イスラエル医療機器メーカーの自動尿量モニタリングシステムを国内販売

FIZE kUO 自動尿量モニタリングシステム

旭化成メディカル(東京・千代田区)は11月25日、イスラエル医療機器メーカーのFIZE Medical(ファイズメディカル)が開発した「FIZE kUO 自動尿量モニタリングシステム」の日本国内での独占販売を開始したと発表した。

ぼうこう留置カテーテル(Foleyカテーテル)を留置している成人と小児患者の尿量を自動で連続的に測定し、測定値をデジタルで表示し、電子カルテなどにデータを伝送する自動尿量モニタリングシステム。

内蔵された圧力センサーがFoleyカテーテルの先端の尿を検知し、ポンプで尿を排出することでリアルタイムに尿量を測定する。成人に加え、小児のわずかな尿量を0.1mlオーダーで測定することが可能。Foleyカテーテルとチューブ内の閉塞(へいそく)を検知し、警告する機能も備える。

集中治療管理が必要な病態で、尿量は患者の腎機能と血液動態の安定性を反映する重要なバイタルサインの1つでリアルタイムに高精度な尿量測定が求められている。一方で、旭化成メディカルによれば、現在多くの医療施設では採尿バッグの目盛りを約1時間ごとに目視で確認し、測定値は手入力で記録されているという。

同社では、尿量測定の自動化やデジタルデータの表示機能を持つモニタリングシステムを導入することで、重症患者の体液バランスの把握や治療方針の決定の補助に加え、医療スタッフの業務負荷軽減やヒューマンエラー低減、感染症患者対応時のリスク低減に役立つとしている。