医療テックニュース

4Stella、医療機関向けDX支援・事務作業代行サービス開始

バックオフィス業務の効率化支援事業などの4Stella(フォーステラ、東京・渋谷区)は11月18日、医療機関向けDX(デジタルトランスフォーメーション)支援・事務作業代行サービス「スマレディ for 医療クリニック」の提供を開始したと発表した。

スマレディ for 医療クリニック」は、医療機関での実務経験を持つスタッフが、レセプト(診療報酬明細書)処理、予約管理、問い合わせ対応、広報・販促支援、医療DXの導入まで対応するサービス。

業務効率化では、AI-OCR(人工知能を使った光学式文字読み取り)やチャットボット、会計ソフトとの自動連携など、医療機関に最適化したITツールを導入し、業務自動化と省力化を支援する。運用は、個人情報保護のプライバシーマークを取得した安全な環境で行うことでセキュリティーにも配慮した。導入後は、月次ミーティングを実施し、改善提案やトラブル予防を行う伴走型サポートも提供する。

フォーステラによると、大阪府の歯科クリニックや、東京都の内科クリニック、福岡県の眼科クリニックがサービスを導入。歯科クリニックは、月次会計処理の外部化で、導入3カ月で25時間の業務を削減し、担当者の残業時間が減少したという。

内科クリニックは、経理・勤怠業務を委託することで、属人化を解消。請求書作成や入金確認などは一括対応にして、経営者が経営分析に集中できる環境を構築した。眼科クリニックでは、会計ソフトとAI-OCRの導入支援で、紙業務をデジタル化し、スタッフのITスキルに依存せずにミス削減と情報共有の迅速化を実現したとしている。

料金は「ライトプラン(稼働:5時間)」が月額2万円(税抜)から。今後は導入支援先を広げるほか、クリニックの運営課題に合わせたカスタマイズやDX支援強化する考え。IT活用では、電子カルテ、会計、予約管理ツールなどでデータ連携の最適化にも取り組む。