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メディカルノート、AIが診察前の情報整理と適切な受診先選択を支援する「症状ノート」開始

医療情報提供事業などを手掛けるメディカルノート(東京・港区)は11月6日、LINEで日々の体調変化を送信することで、AI(人工知能)が診察用レポートを自動作成する機能「症状ノート」の提供を9月30日から開始したと発表した。

「症状ノート」は、体調の変化をLINEにメモするだけで、AIがその内容を整理したレポートを作成する機能。アプリのインストールは不要で利用できる。利用料は無料。

AIが診察に必要な要点を自動で整理する
AIが診察に必要な要点を自動で整理する

具体的には、症状が現れた時に、LINEからメッセージを送るだけで、瞬時に記録が完了する。その後、AIがLINEに記録されたメッセージを基に、「どんな症状が」「いつ(時期)」「どこに(部位)」「どのように(程度)」といった情報を整理し、要点をまとめたレポートを自動で作成する。患者は診察時に、レポートを見ながら医師に説明することで、短い診察時間内で効率的な情報伝達とコミュニケーションが図れる。

適切な診療科の選択ポイントを提示し、近隣クリニックの案内も行う
適切な診療科の選択ポイントを提示し、近隣クリニックの案内も行う

AIは診察用レポートに加え、適切な診療科を選択するポイントを提示し、患者の自宅や職場の近くで、表示した診療科を専門とするクリニックを案内する。患者の「何科を行けばよいかがわからない」という迷いを解消し、適切なタイミングでの受診を後押しする。

メディカルノートでは、「症状ノート」で、患者と医師との円滑なコミュニケーションを実現し、誰もが適切なタイミングで最適な医療を受けられる環境を整備するとしている。