Citadel AI、米ヘルスケアAI団体がアシュアランス・リソース・プロバイダーに認定

AI(人工知能)の脆弱(ぜいじゃく)性検知・防御ツールを手掛けるCitadel AI(シタデルエーアイ、東京・渋谷区)は10月16日、安全安心な医療AIの普及を推進する、米国で最大級のコンソーシアム「Coalition for Health AI(CHAI、コアリション・フォー・ヘルス・エーアイ)」のAIアシュアランス・リソース・プロバイダー(ARP)に認定されたと発表した。米国以外の企業では初という。

CHAIは、臨床医が設立した組織。可能な限り広範な合意形成(コンセンサス)を行い、ヘルスケアAIの信頼性、安全性、セキュリティーを確保することをミッションとしており、AI開発や実装に不可欠なデータ、ガバナンスプラットホーム、サービス、テスト・評価などを提供。医療機関、患者支援団体、学術機関、業界のスタートアップや大手企業など、現在4000を超える組織が参加する。

CHAIのARPは、認定した信頼性が高いプロバイダーを参画メンバーに紹介する制度。CHAIは現在、合意形成に基づいた基準と最善の方法でヘルスケアAIを評価するフレームワークを開発。Citadel AIは、今回の認定取得で、CHAIに参加する開発者や医療提供者、保険支払い事業者に対し、CHAIが開発する認定AI検証サービスを提供する。

医療機関、保険会社、AI開発者は、Citadel AIの自動化したテストやモニタリング、コンプライアンス(法令順守)プラットホームを活用することで、米国のJoint Commission(医療施設認定合同機構)とCHAIが共同で策定した「Initial Guidance to Support Responsible AI Adoption(責任あるAI導入を支援するための初期ガイダンス)」を含む、CHAIのベストプラクティスやフレームワークへの適合性を、効率的に検証できるという。