AIデータ、AIが医療文書の作成支援や分析レポート作成する医療特化型モジュール
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AI(人工知能)クラウドデータ事業などのAIデータ(東京・港区)は10月10日、AIプラットホーム「AI孔明 on IDX」の医療特化型モジュール「AI孔明 on IDX for Healthcare」を発表した。
「AI孔明 on IDX for Healthcare」は、医療機関が保有する診療記録や処方履歴、検査結果などの医療情報を、生成AIと同社の統合データ基盤「IDX」を活用し、文書作成支援や分析レポート作成、資料の検索などを医師や看護師、事務職員、病院経営者に提供するモジュール。診療記録、処方、検査結果、病名、入退院履歴などを、「IDX」に統合し構造化し、IDXにはカルテ記載内容、オーダー情報、問診票、サマリー、医療事務記録などをAI活用に最適な形式で格納する。AIはユーザーに自然言語で応える。

AIが診療記録、処方、検査を読み取り、診療サマリーや退院時指導文の下書きを作成するほか、過去の患者の診療履歴をAIが整理し必要な情報の抽出・要約する。数年分の記録をAIが即時に参照し患者ごとの対応履歴のRAG検索や病床管理・経営指標をAIが分析し、稼働率や在院日数のレポート作成、医師が治療計画を立てる際の医療文献やガイドラインの検索支援も行える。
サマリー下書きの場合、1件あたり約15~20分の作成時間が約5~8分に短縮でき、情報検索・整理は、医師1人あたり1日30分かかっていた時間を10分以下に削減できるという。レポート作成でも月次の手作業から週次で自動化できるとしている。