市立伊勢総合病院、アライドテレシスのAI搭載NDRなど導入しネットワーク安全性を強化
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市立伊勢総合病院(三重・伊勢市)
アライドテレシス(東京・品川区)は9月25日、市立伊勢総合病院(三重・伊勢市)が、同社のNDR(ネットワーク検知・対応)ソリューションなどを導入したと発表した。

AI(人工知能)を活用したNDRソリューション「Darktrace(ダークトレース)」、24時間365日監視の運用支援サービス「Net.Monitor(ネットドットモニター)」、光回線提供サービス「アライド光」を導入した。既存構成の活用と運用実績に基づく信頼性やNDRによるセキュリティー強化とリモート監視の連携対策を評価した。
市立伊勢総合病院では、ランサムウェアなど高度化する脅威に十分な備えが必要となっていた。また、ネットワーク回線の冗長化の欠如で外部からの通信障害に脆弱(ぜいじゃく)な構成や、機器の老朽化による保守リスクや性能不足も課題となっていた。
今回の取り組みで同院では「Darktrace」によって、SOC(セキュリティー・オペレーション・センター)不要でネットワーク上の異常をリアルタイムで可視化と対応が可能となった。
また、リモートVPN(仮想私設網)接続のセキュリティーは従来のOTP(ワンタイムパスワード)から証明書認証へ移行し、不正アクセスリスクを大幅に低減。ネットワークの安定性も向上し、「アライド光」の増設による回線冗長化で通信障害リスクを解消した。
加えて、リンク速度を毎秒2.5G(ギガバイト)に引き上げたことで、接続遅延が減少した。運用面では、既存構成や認証設定を維持しつつ「Net.Monitor」の24時間365日の監視体制を継続することで、安定稼働を確保しながらIT部門の運用負荷の軽減を図ったとしている。