ユニリタ、機密情報を保存させない安全管理のクラウド生成AIサービスを提供開始

ITサービス開発のユニリタ(東京・港区)は9月25日、重要な情報を外部に出さない安全性を確保した環境で生成AI(人工知能)を利用できるクラウドサービス「SecuAiGent(セキュアイジェント)」の提供を開始すると発表した。

「SecuAiGent」は情報漏えいを防ぎながら、安全かつ簡単に生成AIを利用できるサービス。ユニリタの特許技術を活用することで、組織の大切なデータを安全に管理しつつ、AIに活用させることが可能。回答の根拠を提示するチェック機能で、AIが事実に基づかない情報を生成するのを抑制する。AIの専門知識がない人でも簡単に扱えるように設計されており、追加学習時のデータ加工や複雑な設定を行わずに済む。

長野市民病院との共同実証実験では「退院サマリーの作成」「看護記録の読み取り」「院内のマニュアル検索」などの業務で年間2700時間以上の業務省力化を確かめた。

同社では、医療機関などの個人情報を扱う業務で、情報漏えいリスクの懸念や生成AIの活用スキル習得のハードルがあり、生成AIの活用が進んでいない課題を解決するために開発した。今後は、機能の改善や新機能の実装を進める。