フライトソリューションズ、本人確認ソリューションがiPhoneのマイナカード読み取りに対応

myVerifist医療エディション

決済システム開発のフライトソリューションズ(東京・渋谷区)は9月11日、本人確認ソリューション「myVerifist(マイ・ベリフィスト)医療エディション」が、iPhoneに搭載したマイナンバーカードの読み取りに対応したと発表した。厚生労働省が9月19日から開始する健康保険証のオンライン資格確認に合わせて実施した。

「myVerifist医療エディション」は、マイナ保険証の受付確認とキャッシュレス会計を同一端末で行えるソリューション。受付から会計までの手続きを1台で完結できる。

読み取り端末「Incredist Triniry」
読み取り端末「Incredist Triniry(インクレディスト・トリニティ)」

保険証の読み取りとキャッシュレス決済を兼ね備えた端末「Incredist Trinity(インクレディスト・トリニティ)」をオンライン資格確認用のWindowsパソコンに接続することで、マイナンバーカードに統合された健康保険証の読み取りとオンライン資格確認が可能。決済処理はブラウザー画面上から切り替えられる。

また、マイナンバーカードが健康保険証に、ひもづけされていれば、従来の板カードの読み取りに加えiPhoneに搭載されたマイナンバーカードも専用端末にかざすだけで「マイナ保険証」として資格確認が行える。

厚生労働省は、スマートフォンを保険証で利用する場合に必要な読み取り機器の導入を、1病院あたり最大3台までの補助を発表しているが、フライトソリューションズでは、それだけでは不十分で追加の端末導入が必要なケースもあるとみている。

そこで、機器やシステム管理の一本化と運用も簡素化が可能な本人確認と会計機能を兼ね備えた多機能端末を提供することにした。会計機能を搭載した端末は会計システムに障害が生じた場合には緊急の会計手段で活用も可能なため、リスク分散にもつながるとしている。同社では従来の中規模病院に加え、大規模病院の需要も見込む。