日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院、ユビーの生成AIを導入
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bie(ユビー、東京・中央区)は9月5日、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(名古屋市)が、生成AI(人工知能)サービス「ユビー生成AI」を導入し、院内業務での利用を開始したと発表した。
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は、日本赤十字社の病院で有数の病床規模を誇る、地域医療支援病院。医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を積極的に取り組むなかで、特に医療文書作成の業務負担軽減が喫緊の課題となっていた。こうした背景から、一層の業務効率化と医療従事者の負担軽減を目指し、幅広いユースケースと導入実績を評価し「ユビー生成AI」の導入を決めた。
同院では、「ユビー生成AI」を独自に構築したDWH(データウェアハウス)から情報を取得するツールで活用し、電子カルテ内の情報を生成AIに与える工程の負担軽減を図る。今回の導入で、院内で利用する富士通の電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」で「ユビー生成AI」が機能することも確認した。
また、院内ネットワーク経由でモバイル端末からも利用できるようにすることで、医療従事者が場所を選ばずに業務効率化を図れる環境を構築。すでに病院内で800名を超える医療従事者が使用する。
今後は、医師の退院サマリーなど基本的なユースケースでの活用を進めた上で、「ユビー生成AI」の活用範囲をさらに拡大していく考え。具体的には、看護師が夜勤帯で記録する申し送りサマリー作成の自動化、がん病名登録業務支援、症状詳記の作成などの活用を検討している。