大阪けいさつ病院、「ダビンチ5」でロボット支援幽門切除ビルロートI法再建術の胃がん手術を実施
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手術中の様子
大阪けいさつ病院(大阪市)は8月14日、米インテュティブサージカルの最新手術支援ロボット「ダビンチ5」で、ロボット支援幽門切除ビルロートI法再建術での胃がん手術を実施したと発表した。
「ダビンチ5」は、専用鉗子(かんし)で物体と接触した際の力覚情報を人間に対して返す「力覚フィードバック」と呼ぶ機能や、AI(人工知能)を活用した手術データ解析機能、高解像度カメラなどを搭載する。
ロボット支援幽門切除ビルロートI法再建術での胃がん手術は、大森健・消化器外科主任部長が執刀医となり行った。

大森主任部長は「ダビンチ5」での手術について「胃がんに対するロボット支援幽門切除ビルロートⅠ法再建術の手術は、胃の一部を切除した後に消化管をつなぎ直す方法で、深い場所で細かい縫合を行う必要があるため、とても高度な技術が求められる。「ダビンチ5」は、従来の機種よりも約1万倍の処理能力を持ち、さらに「触覚」を感じられる機能があり、臓器に余分な力をかけず、より安全で精密な手術が可能になった」と話している。