テックドクター、女性向け健康管理アプリのユーザーで月経周期に伴う症状やQOLを研究
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デジタルバイオマーカー開発のテックドクター(東京・中央区)は8月7日、女性の月経周期に伴う症状や生活の質(QOL)の研究を開始したと発表した。
研究は、エムティーアイ(東京・新宿区)に、研究参加者の募集やユーザーデータの収集・提供を業務委託する形で実施する。エムティーアイの女性の健康管理アプリ「ルナルナ」のユーザーで研究の参加に応募し同意した人を対象に進める。
アプリ内で調査期間中に入力された生理日や生理周期など体調記録の全項目、アンケートデータやウエアラブル機器で取得する心拍、睡眠、活動量などの生体データを統合的に解析する。研究で収集するデータはメモや個人を特定できる情報は含まない。
テックドクターでは、こうした多様なデータを統合的に活用することで、女性の健康状態をより深く、多角的に捉えることを目指す。
同社は今後、研究で得た知見を基に、月経周期に伴う症状やQOLの変化を定量的に捉えるデジタルバイオマーカーを開発する。また、女性の不調や疾患リスクを早期に検知し、セルフケアや早期介入を支援する医療・ヘルスケアサービスを創出する。さらに、製薬、食品、ヘルスケア関連企業などに臨床研究支援と健康支援ソリューションの提供を進める。