近畿大医学部と近畿大病院、大阪・堺の新キャンパスにアジラのAI映像解析警備システム導入

近畿大学医学部の「おおさかメディカルキャンパス」(大阪・堺市)

近畿大学医学部(大阪・大阪狭山市)と近畿大学病院(同)は7月24日、防犯セキュリティーサービスのアジラ(東京・町田市)と、11月に新築移転する「おおさかメディカルキャンパス」(大阪・堺市)に、AI(人工知能)映像解析警備システム「AI Security asilla(エーアイセキュリティーアジラ)」を導入すると発表した。大学学病院への導入は初という。

「asilla」は、AIが24時間365日で防犯カメラの映像を監視し、不審者などの異常をリアルタイムで検知・通知するシステム。人の動きを見て異常を検知する行動認識技術を活用した。

近畿大はシステムで迅速な初動対応が可能にすることで、キャンパス全体の防犯体制を大幅に強化する。システムは転倒や体調不良など医療現場ならではの異常行動も検知可能なため、近畿大病院では、患者や来訪者の異変にいち早く対応できる体制を構築する。大学と病院は共に、AIが警備員のモニタリング業務の一部を代替することで、人的な負担の軽減や人員配置の最適化、警備コストの削減にもつなげる。

システムはキャンパスの外構部や玄関部を中心に45台の防犯カメラを設置し8月1日から、稼働を開始。11月の開院に向けて台数を段階的に200台まで拡大する。病院として最大規模の設置を目指す。