レスコ、精神科病院向けクラウド電子カルテが病院経営プラットホームとのバンドル提供開始
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TISインテックグループのレスコ(広島市)は7月10日、精神科病院向けクラウド型電子カルテシステム「Waroku(ワロク)ホスピタルカルテ」が、プレアデスセブン(熊本・熊本市)の医療法人経営プラットホーム「ここりんく」とのバンドル提供を開始するとを発表した。
「Warokuホスピタルカルテ」は、精神科病院の診療を支援するクラウド型電子カルテシステム。標準コード・マスタとAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携に対応しており、スムーズな情報共有が可能。
一方、「ここりんく」は、病院経営者の意見に基づいて開発された病院経営プラットホーム。収益改善の経営分析システム、入退院予定を共有する地域連携室支援システム、法人内のさまざまな稟議(りんぎ)書をペーパーレス化するグループウェアの機能を備える。
今回のバンドル提供は、「経営分析」や「地域連携室支援」で役立つとしている。「経営分析」は、今まで病院が手作業で集計していた経営分析資料を「ここりんく」が自動集約するため、分析作業の約80%を削減できるという。そのため、病院経営に必要な判断・対策に捻出する時間の確保につながるとしている。また、収益の実績値を「入院」「外来別」「病棟別」「診療科別」「医師別」などに集計した分析資料の出力が可能で、経営課題を見える化できる。
レスコでは今後、「Warokuホスピタルカルテ」の機能拡充だけではなく、「ここりんく」の地域連携室支援機能とのAPI連携も実装する方針。また、遠隔読影サービスや音声入力、医療用チャットなどと連携し、精神科病院の経営効率を向上するREP(基幹システム)の構築にも取り組む。