いわた脳神経外科クリニック、患者負担軽減と業務効率化でAI活用MRI画像再構成ソフト導入
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いわた脳神経外科クリニック(大阪市)は7月8日、AIRS Medical Japan(エアーズメディカルジャパン、東京・港区)のMRI(磁気共鳴画像装置)画像再構成ソフトウエア「SwiftMR(スイフトエムアール)」を2025年3月から導入したと発表した。
「SwiftMR」は、MRIの撮影時間短縮と高精細な画質での撮影を可能にする深層学習ソリューション。AI(人工知能)を活用してMRI画像のノイズ除去と超解像処理を行うことで、高精細な画質と撮像時間の短縮を両立したソフトウエア。専用のゲートウェイPCを院内に設置すれば、既存のMRI装置やPACS(医用画像管理システム)と連携が可能で、検査のワークフローを大きく変更することなく利用できる。
いわた脳神経外科クリニックでは、MRI検査で患者は検査中同じ体制を保つことの負担、長い待ち時間、平日の受診調整の難しさ、医療スタッフは、診療時間終了間際の緊急検査による残業、1日に対応できる検査件数の上限、撮像時間の短縮による画質劣化が課題となっていた。

同クリニックは「SwiftMR」を導入したことで、これらの課題を改善。特に検査時間の短縮で、スタッフの残業時間が大幅に減少したという。岩田亮一院長のは「当院は、先進的な医療技術を地域のクリニックでも受けられる体制を整え、限られた時間内でも精密な診断、診療を提供できる環境づくりに取り組んでいる。今後も検査と診療体制の充実を図り、患者も医療スタッフにとっても快適な診療環境の実現を目指したい」と話している。