NTTプレシジョンメディシン、在宅医療対応電子カルテでAIチャットボットの顧客サポート開始

NTTプレシジョンメディシン(東京・千代田区)は6月5日、在宅医療対応クラウド電子カルテ「movacal.net(モバカルネット)」で、AI(人工知能)チャットボット機能を活用した顧客サポートを3月に開始したと発表した。

「movacal.net」は、在宅医療対応のクラウド型電子カルテサービス。タブレットなどで訪問先でも簡単にカルテを作成できるほか、医事文書の自動作成とFAX送信が可能。また、セキュアなチャット機能で多職種と情報共有ができる。

今回追加した、AIチャットボット機能を活用した顧客サポートは、自動応答エンジンを使って24時間365日で対応し、電子カルテ操作などのマニュアルを基に、実務に沿ったサポートを行う。過去の問い合わせデータや業務マニュアルから構築したナレッジベースを搭載しており、3~4年目相当のオペレーターの知識と応答スピードで問い合わせに回答する。

「movacal.net」は、政府が進める施策「医療DX 令和ビジョン2030」で電子カルテの標準化や全国の医療機関の電子カルテ導入が加速する中、問い合わせ件数が増加傾向にある。こうした背景からNTTプレシジョンメディシンでは従来型の有人対応だけでは、利用者のサポートニーズに十分に応えることが困難とみて、サービスを開発した。