エルピクセル、クレアボの心臓CT画像解析ソフトを製品化・販売支援プログラムで販売
掲載日:

心臓CT解析ソフト「CoronaryDoc」の画像解析イメージ
エルピクセル(東京・千代田区)は5月20日、丸紅の子会社で医療機器やサービスを手掛けるクレアボ・テクノロジーズ(クレアボ、東京・千代田区)と、クレアボの心臓CT(コンピューター断層撮影装置)解析ソフトウエア「CoronaryDoc(コロナリードック)」を、エルピクセルが販売することで合意したと発表した。
「CoronaryDoc」は、CT装置の撮像データを、人手を介さずに画像解析できるソフト。心臓CTの画像処理をシステム側で約3分以内に実施し、診断に必要な画像や構造化レポートを保存する。また、AI(人工知能)が冠動脈領域の描出から、狭窄(きょうさく)が疑われる部位やプラークの識別を行い、その情報を構造化レポートとして作成する。今後、高齢化に伴う心疾患患者の増加が予測され、CTによる正確な診断が求められる環境で、ワークフローの改善とデータ解析ツールでの活用を見込む。
ソフトは、エルピクセルのパートナー向け製品化・販売支援プログラム「EIRL AI(エイル・エーアイ)パートナープログラム」を通じて販売する。「EIRL AI パートナープログラム」は、医療AI会社などのパートナーが、自社のアプリケーションをエルピクセルの画像診断AI「EIRL(エイル)」のプラットホームに搭載することで、医療機関に提供できるようにする施策。エルピクセルでは画像診断支援AI「EIRL」とともに「CoronaryDoc」を医療機関に提供することで、心疾患検査の画像診断の包括的な支援を目指す。