ニーズウェル、長崎大と慢性疼痛治療AIソリューションの研究開発を開始
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ニーズウェル(東京・千代田区)は5月9日、長崎大学と、慢性疼痛治療のAI(人工知能)ソリューションの研究開発を開始したと発表した。
慢性疼痛は、治癒に必要と予測される時間を超えて持続する痛みや、進行性の非がん性疾患に関連する痛みを指す。国内の患者数は2300万人に達しており、労働力の低下や医療費増加の起因とした経済損失が社会問題となっている。
慢性疼痛の診療ガイドラインでは、薬物・運動療法と併用して患者教育・認知行動療法が推奨されているが、医療専門職の不足や診療時間の長期化などの要因で、多くの医療機関で導入が難しいとされている。
ニーズウェルでは、こうした社会的な課題に対応するため、長崎大学と産学共同で、AI技術を活用した人材不足の解消や医療費増加の抑制をテーマに、痛み治療の患者教育や認知行動療法の新たな医療ソリューションとして、慢性疼痛治療AIソリューションの研究開発に着手した。
現在は、研究開発の要件定義・基本設計を行っており、今後は仕様に基づくアプリケーション設計や開発を進めると共に医療施設で試験運用を実施する。将来的には、ソリューションを、ほかの大学病院などへの展開も予定する。