アライドテレシス、三和化学研究所と医療機器のデータ連携で無線LANの接続を検証
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(左から)院内測定用グルコース分析装置「グルテストミントII」、(右上)無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」(右下)「AT-TQ7403」
アライドテレシス(東京・品川区)は4月21日、三和化学研究所(名古屋市)と、無線LANアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」と「AT-TQ7403」を、院内測定用グルコース分析装置「グルテストミントII」に接続する検証を実施したと発表した。
院内測定用グルコース分析装置「グルテストミントII」は、三和化学研究所が発売する医療従事者が患者の血液中のグルコース濃度を測定する医療機器。今回の接続検証では、「アクセスポイント単体との接続」と「シングルチャンネル方式の無線LAN環境での複数アクセスポイントとの接続」を確かめた。

「アクセスポイント単体との接続」では、アクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」と「AT-TQ7403」のそれぞれで、「グルテストミントII」を無線LAN接続をし、接続状況と受信強度を確認した。

一方、「シングルチャンネル方式の無線LAN環境での複数アクセスポイントとの接続」は、アライドテレシス独自のシングルチャンネル方式無線LANソリューション「AWC-CB」を利用したWi-Fi環境で、複数台のアクセスポイント「AT-TQ6702 GEN2」や「AT-TQ7403」と、「グルテストミントⅡ」の接続検証を行った。2つの検証ではテストPC(管理ソフト)と「グルテストミントII」の正常な接続が行われているかも確かめた。
検証の結果、「グルテストミントII」と無線LANアクセスポイント2機種の無線LAN通信の実現性を確認した。さらに、ネットワーク状況を可視化するネットワークマネジメントソフト「AT-Vista Manager EX」を活用し、GUI(グラフィカル・ユーザーインターフェース)上で「グルテストミントII」の接続状況が表示可能なことも確かめた。2社では、検証結果から、安定した信頼性の高い無線LAN環境で運用することで、効率的で安全なデータ転送と、安心で質の高い医療の提供が可能となるとしている。
アライドテレシスと三和化学によると、昨今、医療現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進で医療機器とのデータ連携が重要となる中、増加する糖尿病患者の血糖値管理が課題となっており、手動記録によるミスや負担の軽減で、血糖値測定器には多くの場合、電子カルテなどへのデータ送信を可能とする無線LAN通信機能が搭載されているという。
こうした背景から、医療現場で信頼性が高く安定した無線LAN環境を構築することを目指し、院内測定用グルコース分析装置と無線LANアクセスポイントの接続検証を実施したとしている。