大分大医学部、AI活用の研究支援体制構築で4DINの臨床情報分析プラットホームを採用

大分大学医学部の「MIRAI Project」のメンバー

大分大学医学部(大分・由布市)は4月21日、文部科学省の大学教育再生戦略推進費高度医療人材養成拠点形成事業に採択された「低侵襲手術とAIのクロスイノベーションによる高度医療人材育成拠点の形成(MIRAI Project)」で、医療情報データベースの可視化・分析に臨床情報分析支援の4DIN(東京・港区)の臨床情報分析支援プラットホーム「SIMPRESEARCH(シンプリサーチ)」を採用したと発表した。

大分大学医学部のプロジェクトでは、医療情報や手術動画データをビッグデータとして蓄積し、AI(人工知能)技術を活用した研究支援体制を構築する。取り組みを通じて、研究と教育の質の向上とともに、低侵襲手術とAI技術を融合した医療イノベーションの推進を目指す。

4DINの「SIMPRESEARCH」は、医療機関や研究者向けに開発されたクラウドベースの臨床情報分析支援プラットホーム。電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)などの医療ビッグデータの効率的な解析が可能。直感的にデータを操作や分析できるインターフェースを採用した。また、「R」や「Python」といった統計解析ソフトウエアを使った解析機能をクラウド内で提供する。

大分大学では「プロジェクトでは、福岡工業大学と連携、4DINの協力で、医学部内に次世代医療人材育成支援センター(METIS)を設置し、医療情報データベースと『SIMPRESEARCH』を活用することで、加速的に研究力と教育力を向上させるとともに、次世代を担う高度医療人育成を推進する」(猪股雅史・医学部長)としている。