京都中部総合医療センター、HCI仮想化基盤を導入し業務効率化とセキュリティー向上を実現

アライドテレシス(東京・品川区)は4月18日、京都中部総合医療センター(京都・南丹市)が、米ニュータニックスのHCI(ハイパー・コンバージド・インフラストラクチャ)仮想化基盤を導入したと発表した。

「HCI」は、サーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアを1台に統合したインフラ製品。京都中部総合医療センターでは今回、HCIを始め、院内のWi-Fi環境を安定化させる自律型無線LANソリューション「AMF PLUS/AWC(Autonomous Wave Control)」、有線LANや無線LAN、仮想化基盤を集約して一元管理できる統合ネットワーク管理ソフト「AT-Vista Manager EX」、セキュリティ強化のための端末認証なども導入した。

京都中部総合医療センターは、京都府南丹医療圏(亀岡市、南丹市、京丹波町)をカバーする公的総合病院。同センターでは、サーバー老朽化で管理負担増大や、ハードウェア増設時のシステム停止による業務への影響の懸念、ネットワークの分散管理、不安定な院内Wi-Fi接続など複数の課題を抱えていた。

そこで、課題解決でHCIを使った仮想化基盤の統合管理、仮想化基盤とネットワーク統合の利便性とアライドテレシスの構築技術とサポート力を決め手に採用を決めた。センターでは導入効果について「部門システムが個別管理されていた状況から、HCIにより統合管理が可能になったことが大きな成果。運用の簡素化にもつながっている」(中井善・医事課主幹)という。今後は、HCI導入で、運用負荷とコストの削減、無停止でのシステム拡張、安定したネットワーク環境を構築し医療業務の効率化につなげるとしている。