東京・小山中央診療所、来院者サービス向上とスタッフの業務軽減でAI接客システム導入

小山中央診療所(東京・品川区)に設置されたAI接客システム「AIさくらさん」

システム開発のティファナ・ドットコム(東京・目黒区)は4月18日、小山中央診療所(東京・品川区)が、AI(人工知能)接客システム「AIさくらさん」を、4月17日から導入したと発表した。

「AIさくらさん」は、AI、デジタルサイネージ、アバターを使った接客システム。Chat(チャット)GPTや画像生成AIなど最新のAI技術を搭載するほか、運用やメンテナンスの作業は完全自動化した。AI関連特許や品質保証、クラウドセキュリティーなどのISO(国際標準化機構)規格を取得しており、導入先の業務内容に合わせてカスタマイズして提供する。

AIとアバターで受付や案内の対応を行う
AIとアバターで受付や案内の対応を行う

小山中央診療所は、東急線の武蔵小山駅の近くに位置する、内科・消化器内科の診療所。同院では、AI接客を、診療時間と健康診断の案内、近隣の病院やクリニック、薬局の案内、予約アプリのインストール方法と操作方法、案内動画を使った説明提供の業務で利用する。AIは、受付スタッフの一員のように、患者にやさしく丁寧に案内し、患者一人ひとりの質問や状況に合わせた自然な会話を行う。

小山中央診療所では、受付スタッフが来院者の対応をしながら電話応対や事務作業も同時に行っており、スタッフの業務負担が大きくなっていた。特に、近隣の病院についての質問や診療所が導入するアプリの操作方法といった定型的な問い合わせが多く、必要な業務に集中することが難しい状況だった。こうした課題解決でAI接客を導入。受付業務の一部をAIが対応することで、業務効率化と患者対応の向上を図ることにした。

同院はAI接客の導入を皮切りに、今後も最新のデジタル技術技術を積極的に活用し、医療現場の効率化と患者サービス向上の取り組みを進めていく考え。