Surg storage、大阪大学病院と商用利用可能な脳神経外科手術DB構築、AI支援技術などで活用

国立がん研究センター発ベンチャーのSurg storage(サージストレージ、千葉・柏市)は4月16日、大阪大学医学部附属病院(大阪市)と脳神経外科領域で、商用利用可能な手術データベース(DB)の構築プロジェクトを開始したと発表した。

プロジェクトは、大阪大学病院脳神経外科の貴島晴彦教授との共同研究で進める。100以上の施設から脳腫瘍手術、頭部血管手術、機能外科手術の高度な手技データを大規模に収集・体系化し、AI(人工知能)支援技術や手術支援システムの開発基盤で活用できるデータ環境を整備する。サージストレージでは、世界最大規模の商用利用可能なデータベースの実現を目指す。

プロジェクトは、国立がん研究センター東病院が2019年から構築を進める内視鏡外科手術のDB「S-access Japan」をモデルにしている。「S-access Japan」は、産業利用可能な高品質の手術動画DBを目指し、国内外の医療機関や学会と連携し、AIを活用した手術支援システムの基盤整備を進めている。