MDV、医療機関に院内掲示用の手術件数の自動集計ツールを無料提供

メディカル・データ・ビジョン(MDV)は1月27日、医療機関向けに院内掲示用の手術件数を自動集計するツールの提供を開始すると発表した。

集計表のイメージ
集計表のイメージ

ツール名は、「手術の施設基準に係る院内掲示(手術件数集計)ツール」で、「入院EF統合ファイル」「様式1」「外来EF統合ファイル」「医科診療行為マスター(令和4年度診療報酬改定分、令和6年度診療報酬改定分)のデータを使ってエクセルの自動集計する。同社のコミュニティーサイト「ちょこつな」で無料提供する。

医療機関は、「医科点数表第2章第10部手術の通則の5及び6(歯科点数表第2章第9部手術の通則の4を含む)に掲げる手術」に該当する手術の点数を算定する場合、前年の1月から12月の当該手術の件数を、施設基準に記載ある区分ごとに、院内に掲示することが義務付けられている。

MDVによれば、これまで病院職員の多くが、院内掲示用の手術件数をレセプトデータなどから、手作業で1件1件を数えていたため、膨大な時間がかかり、前年の数字の確定する時期では通常業務を圧迫する要因の1つになっていたという。

そこで、同社では、その解決策で手術件数の自動集計ツールを提供することにした。ツールを活用することで、病院によっては1週間程度がかかっていた集計時間を約2分に短縮が可能になり、業務効率化が図れるとしている。