クラウドでアナログな転院調整から脱却
土浦協同病院のデジタルシフトへの挑戦

土浦協同病院(茨城・土浦市)

日本の退院患者数は、2024年9月で129万人に上る(厚生労働省調べ)。一方で、患者が退院後、ほかの病院などに転院するための調整作業は、多くの医療機関が、電話やFAXで行っており、転院先の決定までに手間と時間がかかる業務とされている。

土浦協同病院(茨城・土浦市)は、この課題解決で、医療機関の入退院調整業務を支援するクラウドサービスを導入。業務を効率化し、転院数も増加させた。そこには、アナログ作業を刷新し、地域を巻き込む取り組みがあった。(取材:医療テックニュース編集部)

電話とFAXの転院調整で作業が煩雑化

土浦協同病院は、プライマリケア(初期の総合的な診断・治療)から三次救急医療、緩和ケア、高度先端医療などを行う基幹病院。内科や循環器内科、不整脈科、呼吸器内科、消化器外科、血管外科、脳神経外科など38の診療科を設置する。病床数は800床。 …