誰もが自身の医療データへ自由にアクセスできる世界を目指す
是川幸士・NTTプレシジョンメディシン社長
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是川幸士・NTTプレシジョンメディシン社長
通信の巨人が医療デジタル分野の取り組みを本格化する。NTTは、遺伝子検査を活用した予防医療サービスなどを手掛けるNTTライフサイエンスを母体に、医療とヘルスケア事業の新会社、NTTプレシジョンメディシン(東京・千代田区)を、2024年7月に発足した。
新会社の資本金は約19億円。NTTが100%を出資する。NTT傘下で電子カルテのデータ収集や活用を行う新医療リアルワールドデータ研究機構(PRiME-R、プライムアール)と、NTTデータ子会社で、治験試験支援のクリニカルサポートを発足時に子会社化。10月には、NTTデバイステクノの電子カルテ事業も統合した。今後は医療機関などと連携し、医療データの流通基盤を構築。個人向けオーダーメード医療、製薬会社や研究機関へのデータ提供などで、2028年度に売上高100億円を目指す。
NTTが医療とヘルスケア事業を集結する新会社の向かう先はどこなのか。会社設立の狙いや事業展開などについて、是川幸士社長に聞いた。(取材:医療テックニュース編集部)
医療データの流通基盤構築と提供を目指しグループ内の事業を集約
――NTTプレシジョンメディシンを設立した狙いは。 …