きくち総合診療クリニック、健診支援システム導入で報告書作成業務などを効率化

ONEきくち総合診療クリニック(神奈川・綾瀬市)

医療機関向けパッケージソフトなどを手掛けるテクノア(岐阜市)は11月14日、ONEきくち総合診療クリニック(神奈川・綾瀬市)が、総合健診支援システム「iD-Heart(アイディハート)」を導入し、健診業務の報告書作成などで業務効率化を実現したと発表した。

きくち総合診療クリニックは、地域の総合診療かかりつけ医として、土日祝も休みなく診療を行う総合診療の医療機関。平日の外来には300名以上が来院する。同クリニックでは、市民や企業の社員向け健康診断サービスのほか、高磁場MRI(磁気共鳴画像)のがん検診を提供。一方で、健康診断の報告書の帳票などを手書きで作成しており、スタッフの大きな負担となっていた。そこで、健診業務の効率化で「iD-Heart」を2021年4月に導入した。

「iD-Heart」は予防医療に取り組むクリニックや、小規模病院での健診業務に特化したクラウド型の健診システム。健康診断、人間ドックなどの予約管理や報告書作成、請求業務が可能。電子カルテシステムや検査システムなどの院内システムとも連携できる。

クリニックでは、システム導入の結果、それまで手作業で行っていた健康診断や人間ドック、全身がんドック(DWIBS)などの予約管理や結果報告書作成を効率化。結果報告書作成では、作成のプロセスを自動化したことでスピードアップが図られ、医師が判定結果の正否を確認するだけで済むようにワークフローを大幅に改善した。また、何度も書き直すことや、確認に時間がかかることがなくなり、医師だけではなく、スタッフ全体の負担も軽減した。

同院では「病気になる前からかかりつけ医にかかり、定期的に健康診断を受ける人が増えていくなか、健康診断のデータ管理が必要で、そのためにも健診システムが必須になる。当院では、これからも『iD-Heart』を活用して、総合診療クリニックとしての価値を高めていく」(菊池大和理事長)としている。