クオールHD、KDDIと医療DXで連携、埼玉・川越市にオンライン専門薬局を開局

保険薬局を運営するクオールホールディングス(HD、東京・港区)は11月5日、KDDIと、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の連携で協議を開始したと発表した。

2社は、国内の医療ニーズの変化や地域医療の充実、医療従事者不足などの課題解決を目指し、5G通信を中心とした通信事業でDXに取り組むKDDIと、全国で約950店舗の調剤薬局を持つクオールが、それぞれの知見を生かし新たな医療DXのあり方を検討する。

最初の取り組みとして、KDDIが、運営するスマートフォンで薬を受け取れるサービス「au薬局」で協力し、クオールHDが初のオンライン専門薬局「クオールどこでも薬局」を埼玉県川越市に開局した。「クオールどこでも薬局」では、スマートフォンやタブレットなどを利用し、好きな場所から薬の説明を受け、薬を自宅などへの配送や、薬局で受け取ることができる。

「クオールどこでも薬局」の診察から服薬指導までのイメージ図

今後は、オンライン専門薬局の規模拡大や処方箋に加え、OTC(一般用医薬品)や、そのほかの事業も扱うオンライン薬局の構築も検討。リアルとデジタルの薬局機能を強化し、患者へのサービス向上につなげる考え。