メドレー、総務省が広島で行う郵便局でのオンライン診療・服薬指導実証事業にシステム提供
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メドレー(東京・港区)は10月30日、総務省が郵便局などの公的地域基盤の連携を推進する事業の一環として、広島県安芸太田町で10月1日から行っている郵便局の空きスペースを活用したオンライン診療とオンライン服薬指導の実証事業に、クラウド診療支援システム「CLINICS(クリニクス)」と、かかりつけ薬局支援システム「Pharms(ファームス)」を提供すると発表した。
「CLINICS」は、電子カルテやレセコンなどの医療機関の基幹システムに加え、予約、問診、オンライン診療などの周辺業務の効率化を支援するシステム。対面やオンライン診療を問わず、予約から問診、診察、会計までを一気通貫で患者に提供する。
一方、「Pharms」は、かかりつけ薬局への移行を支援するシステムで、オンライン服薬指導や服薬フォローアップなどの患者とのコミュニケーションを促進する機能や、店舗での待ち時間削減が可能な処方箋のネット受付と店舗チェックイン機能などを備える。
今回の実証事業では、「郵便局の『コミュニティー・ハブ』としての活用を通じた地域の持続可能性の確保」をテーマに、郵便局が自治体事務の一部を受託すると共に、空きスペースを活用し、オンライン診療とオンライン服薬指導を提供する。メドレーは、地域のコミュニティー・ハブとなる郵便局と医療機関をつなぐシステムで「CLINICS」と「Pharms」を提供する。
オンライン診療とオンライン服薬指導は、郵便局舎内のプライバシーを確保した個室を活用し、オンライン診療が可能な疾患や病態の患者を対象に、協力する医療機関の安芸太田病院とインターネットで接続して行う。オンライン診療で処方を受けた患者は希望すれば、診療後に調剤薬局とインターネットで接続し、オンライン服薬指導を受けられる。処方薬は自宅への配送にも対応する。