ユビー、大阪・高石藤井病院が施設間の業務共通・効率化で生成AI導入

Ubie(ユビー、東京、中央区)は10月24日、医療法人の良秀会が運営する高石藤井病院(大阪・高石市)が、生成AI(人工知能)を使った医療事務業務の支援サービス「ユビーメディカルナビ生成AI」を導入したと発表した。大阪府では初という。

「ユビーメディカルナビ生成AI」は、複数の生成AIを活用し、医療従事者の業務を支援するサービス。医師向けの紹介状作成に加え、看護師向けの退院看護サマリ作成やIC記録作成、医療事務向けの退院サマリ作成や紹介状作成、カンファレンス議事録作成などが行える。

良秀会グループは、主に泉州地域を拠点とし、急性期治療、リハビリテーション、医療療養など、専門性や機能に特化した複数の医療機関、介護保健施設、介護サービス事業所を運営する。高石藤井病院はその1つで、一般病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリ病棟、療養病棟の病棟を持つ。同院は、地域の中核病院として、急性期から慢性期、在宅治療までを手掛け、医療と福祉の連携を進めている。

生成AIは、第一弾として高石藤井病院のドクターズクラークと法人本部の事務業務を対象に導入する方針。施設間での業務共通化を進め、重複業務や業務設計の統一し、医療と介護現場の負担軽減と効率化を目指す。今後は高石藤井病院だけでなく、良秀会グループ全体を通じて、幅広い業務で生成AIを積極的に活用する考え。