セコム、新東京病院で看護師の働きやすさの課題を可視化するソリューションを実証
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セコムは10月22日、グループでメディカル事業を担うセコム医療システム(東京・渋谷区)、オンライン従業員コンディションケアサービスのきゃりこん.com(神奈川・茅ケ崎市)と、セコム提携病院の「新東京病院」(千葉・松戸市)などの医療従事者を対象に、医療従事者の働きやすさ改善を可視化する実証を10月から開始すると発表した。
実証では、きゃりこん.comのコンディションケアサービス「tohanas(とはなす)」にセコムとセコム医療システムのノウハウを組み合わせ、医療従事者の働きやすさ改善を目的に構築したソリューションの有効性を確かめる。具体的には、「看護師一人ひとりの自己理解をサポート」「組織全体の働きやすさの課題を可視化し、職場環境のPDCA(計画、実行、評価、改善)支援」「医療安全文化調査と従業員エンゲージメントに関連する組織サーベイ」を実施。新東京病院の看護師の450名を対象に2024年10月から2025年9月まで行う。
「看護師一人ひとりの自己理解をサポート」は、「tohanas」を医療現場の従業員用にカスタマイズし、看護師一人ひとりの定期的なコンディション診断を行う。また、診断に基づいて国家資格キャリアコンサルタントがオンライン面談を定期に実施する。社内評価とは一切交わらない仕組み設計で行い、離職抑制の貢献、自己効力感の向上などを確かめる。
「組織全体の働きやすさの課題を可視化し、職場環境のPDCA支援」では、マネジメント層に向け、看護師一人ひとりの傾向を匿名化し、組織全体の働きやすさの課題をデータとして可視化する。定量と定性的な組織課題で連続性を持った調査と分析を行うことで、医療従事者の働きやすさの継続的な改善を検証する。
「医療安全文化調査と従業員エンゲージメントに関連する組織サーベイ」は、セコム医療システムが医療機関で実施してきた医療安全文化調査や、職員の働きやすさ向上で行う従業員エンゲージメント調査といった組織サーベイの新しいあり方を検討し実施する。
セコムでは、実証で医療従事者一人ひとりの働きやすさへの課題を可視化し、組織全体での離職率低下と定着率向上の効果を検証することで、個人が職場内で充足感を得られる組織文化の土壌と職場環境を実現するソリューションの構築と提供を目指す。