CureApp、高血圧治療補助アプリ活用の治療プログラムで医師アプリに新機能
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CureApp(キュア・アップ、東京・中央区)は10月22日、高血圧治療補助アプリ「CureApp(キュア・アップ)HT 高血圧治療補助アプリ」と付帯サービスを提供するプログラム「CureApp 血圧チャレンジプログラム」の「医師アプリ」で新機能を追加するアップデートを10月23日に実施すると発表した。
「CureApp 血圧チャレンジプログラム」は、生活習慣の改善を医師と「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」がサポートし、高血圧の改善を目指す最大6カ月間の治療プログラム。プログラムでは、医師の診察に加え、アプリに入力された患者の治療経過レポートの出力、診療報酬改訂後に必須となった療養計画書の同時作成が可能。また、「血圧チャレンジキット」と呼ぶ、スタートブック、減塩レシピ集、レポートなどの継続サポートの配布、血圧計購入支援などのカスタマーサポートを提供する。
今回の「医師アプリ」の新機能では、医師と患者さん双方のコミュニケーションの活性化を目的に、「開始時からの血圧平均値の表示」「振り返りAI要約機能」「患者基本情報の抽出」を追加した。「医師アプリ」は、患者が使用するアプリ内の治療進捗(しんちょく)を医師側が医療機関で確認・把握できる機能のアプリ。
「開始時からの血圧平均値の表示」は、患者がアプリを利用し始めた時からの血圧データの推移を表示し、利用期間全体の変化を医師が捉えやすくできるようする機能。
「振り返りAI要約機能」は、患者がアプリに入力した日々の振り返り内容部分にAI(人工知能)で、記入内容を要約することで、医師が患者の状態を把握しやすくし、短い診療時間でもポイントを絞った指導を可能にする。
「患者基本情報の抽出」では、患者のBMII(体格指数)値や塩分摂取量、飲酒や喫煙の習慣項目に加え、患者自身や同居者が普段料理をする環境にあるかといった家庭での習慣、仕事の環境、いびきの有無といった医師が指導する上で有用な患者の基本情報を一覧で抽出し、短時間で把握できるようにした。また、リスクが高い項目は赤字のハイライト表示に変更した。
キュア・アップでは、アップデートに先立ち、勝谷医院(兵庫・尼崎市)の勝谷友宏医師とアプリを処方する医師に対し行った研究を行い、アプリを高血圧診療に導入前後の診療体験の変化について調査を実施。その結果、アプリ導入前後で医師と患者とのコミュニケーションのスコアが有意に改善し、医師が患者の疾患知識や治療に対する積極性の向上を通じて効果的なコミュニケーションを体験していたことがわかった。
同社では、この研究結果を受け、医師がアプリで患者の状態や長期的な治療経過の把握を容易にし、医師と患者双方のコミュニケーションを活性化するためにアップデートを実施したとしている。