富士通、帝京大と生活習慣改善促進のUXプラットホームを共同研究
掲載日:
富士通は10月18日、帝京大学冲永総合研究所(東京・千代田区)と、XR(クロスリアリティー)や空間コンピューティング、生成AI(人工知能)などのデジタルテクノロジーを活用し、体内の状態を理解することで生活習慣改善の意識やヘルスケアリテラシーの向上を支援するUX(ユーザーエクスペリエンス)プラットホームの共同研究を開始すると発表した。
研究では、健康診断の受診結果から生活習慣の改善が必要とされる受診者が保健師との面談時や面談後に、XRと空間コンピューティングで、体内の様子をバーチャル空間上に再現し、健康課題が潜んでいる箇所の理解を深めることで、生活改善に向けた健康意識と行動変容にどのような影響を与えるかを検証する。
また、生成AIを搭載したAIヘルスケアサポーターのアバターを作成し、生活習慣の改善に向けたフォローアップを行うことで、受診者のヘルスケアリテラシー向上などに与える影響も検証する。
富士通は、関係者、有識者へのデザインリサーチ、真の生活習慣改善意識の阻害要因の特定、自律的な生活習慣改善のUXとUI(ユーザーインターフェース)シナリオの作成、初期プロトタイプの開発サポート、改善提案、プロトタイプでの実証実験を担当。帝京大学冲永総合研究所は、医学的専門知識の提供、医療領域の可視化ノウハウの共有、保有する生体臓器データを利用した初期プロトタイプ開発を行う。
2者は今後、今回の研究の成果をもとに、デジタルテクノロジーを活用した健康指導の社会実装を図り、生活習慣病の予防につなげるとしている。