ゼスト、兵庫・多可町と、ケアマネージャーの訪問ルート効率化の実証実験

在宅医療と介護向けに収益改善プラットホームを提供するゼスト(東京・新宿区)は10月16日、兵庫県の「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」で、兵庫県多可町ふくし相談支援課と、訪問ルート構築支援の実証実験を実施すると発表した。

「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」は、兵庫県内のさまざまな社会課題や地域課題に対し、主に県内の起業家や事業者が持つ情報通信技術を中心に課題解決を図るプロジェクト。

実証実験では、ゼストが提供するAI(人工知能)搭載の訪問スケジュール自動作成クラウド「ZEST(ゼスト)」を使ってケアマネジャーの訪問スケジュールとルート作成の支援を検証する。具体的には、特定の職員の訪問日程と訪問先住所をAIなどに学習させて、既存方法と比較し、一定期間中に回れるモニタリング件数が増加するかを確かめる。

ゼストが連携する多可町は、地域包括支援センターを直営し、ケアマネジャー業務に加え、介護予防事業、総合事業、権利擁護事業、認知症対策事業などから職員の負担が年々増加。特にケアマネジャー業務は、3カ月ごとの定期モニタリング時期に合わせ、個々が訪問スケジュールとルートの設定を手動で行っており、時間と工数が掛かることが課題となっていた。2者は実証を通じて、ケアマネジャーの訪問ルートや訪問スケジュール作成の業務効率化を目指すとしている。