ジョリーグッド、VRとAI活用デジタル治療・リハビリ支援技術が米国特許を取得

VR(仮想現実)サービスを手掛けるジョリーグッド(東京・中央区)は10月8日、VRとAI(人工知能)技術を活用したデジタル治療とリハビリ支援で米国特許を取得したと発表した。

特許を取得したのは、VR機器で提供する治療やリハビリ用コンテンツを、AIで最適化や個別化する技術。「リアルタイムの状態把握」「状態改善コンテンツの自動生成」が行える。

「リアルタイムの状態把握」は、AIで患者の精神状態のリアルタイム分析や心拍数、血圧、体温などのバイタルデータを基に、健康状態をリアルタイムで識別し、個別に最適化されたコンテンツを提供する。「状態改善コンテンツの自動生成」は、ユーザーの精神的・身体的状態に応じた映像コンテンツを自動生成し、治療効果を高める。また、コンテンツの効果をフィードバックし、機械学習で個人個人に最適な治療方法を自動的に最適化する。

ジョリーグッドは今後、特許技術を活用し、病院向けの「リハビリテーション支援VRサービス」、在宅向けの「メンタルヘルスケアVRサービス」や「高齢者向け健康管理コンテンツ提供サービス」などを開発する。

「リハビリテーション支援VRサービス」は、患者のバイタル情報に基に、最適なリハビリテーションコンテンツを自動生成し、効果的なリハビリの進行を支援する。また、医師やリハビリ専門家がリアルタイムで進捗(しんちょく)をモニタリングできるようにして、個別のリハビリプランの質向上につなげる。

「メンタルヘルスケアVRサービス」は、ユーザーの心理状態やバイタルデータを基に、リラクセーションやストレス軽減に効果的なコンテンツを提供する。「高齢者向け健康管理コンテンツ提供サービス」では、バイタル情報から、適切な運動指導や健康維持に役立つコンテンツを提供し、日常的な健康管理をサポートする。

同社では、並行して医療機器メーカーや保険会社を対象に、サービス開発と販売パートナーも開拓する。