ユニキャスト、日立港病院が看護師の説明業務効率化でAI搭載自立走行ロボット導入
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AI搭載の自立走行ロボット「temi(テミ)」
ロボティクス事業などを展開するユニキャスト(茨城・日立市)は10月1日、常磐ヒラメディカル(同)と、日立港病院(同)に、AI(人工知能)を搭載した自立走行ロボット「temi(テミ)」を納入したと発表した。
「temi」は、これまで看護師が行ってきた特殊診察の説明が行えるロボット。ロボットが業務を代替することで、看護師の負担軽減や、看護師にしかできない業務のシフトを可能にするという。ユニキャストが持つ配膳型ロボットや企業の受付ロボット、製品紹介サービスロボットなどで培った技術を基に開発した。
具体的には、医師が患者を診療、追加診療が必要と判断した際、待機する患者の前に「temi」が現れ、動画を使って特殊診察を説明する。動画は繰り返し視聴や、QRコードでスマホなどから病院以外の場所からも見られる。日立港病院では「temi」を導入することで、看護師の検査・入院案内説明や質問回答にかかる時間が、1患者あたりで約20分を削減したという。
ユニキャストでは今後、「temi」の役割をさらに拡張し、院内案内や院内巡回に活用することで、患者の移動支援や体調不良患者の早期発見をできるようにする考え。