キリン、高田製薬と、AI活用した調剤薬局向け置き薬サービスを全国展開

キリンは9月27日、高田製薬(さいたま市)と、調剤薬局向け置き薬サービス「premedi(プリメディ)」を、10月1日から全国展開すると発表した。

「premedi」は、キリンのAI(人工知能)を活用し、薬局ごとの医薬品の利用確立を予測と配置し、少量ロットで管理できる置き薬サービス。

サービスイメージ図
「premedi」のイメージ図

サービスでは、利用する薬局ごとに、在庫を持っていない医薬品の中で、患者に必要とされる可能性が高い医薬品リストをAIが選定。そのリストを活用し、調剤薬局が購入する医薬品を最終決定する。その後、薬局には専用の保管棚が貸与され、医薬品を販売パートナーから小ロットで購入する仕組み。使用した薬はオンライン発注で補充できる。また、使用期限間近の医薬品は条件を満たしていれば販売パートナーが買い取る。

サービスは、東京、神奈川、千葉、愛知、福岡限定で販売支援トライアルを2023年11月から実施。トライアル後、ドラッグストアと調剤薬局の取り扱いが増加し、導入薬局の店舗数は開始当時の50店から、2024年8月時点で130店と2.6倍まで拡大した。2社は、こうした実績を踏まえ、今後、見込まれる電子処方箋、オンライン診療、オンライン服薬指導サービス拡大で、薬局が扱う薬の品種が多様化する課題の解決策での需要を見込み、今回、全国展開に踏み切った。