富士フイルム、AIが上部内視鏡検査レポート作成を支援するソフト「AR-G1」発売

「AR-G1」の画面(画像の自動分類と選択時のイメージ)

富士フイルムは9月26日、AI(人工知能)が上部内視鏡検査レポートの作成を支援するソフト「AR-G1」を発売したと発表した。子会社の富士フイルムメディカル(東京・港区)を通じて販売する。

「AR-G1」は、上部内視鏡検査のレポート作成で、撮影された多数の静止画像の中から適切な画像を自動で選択と貼付するソフト。内視鏡情報管理システム「NEXUS(ネクサス)」のオプションで提供する。

具体的には、検査中に医師が撮影した静止画像の撮影部位を認識し、日本消化器がん検診学会のガイドラインなどに沿った判定基準を基に、画像の明るさやピント、胃壁の伸展度合いや撮影方向などの適切な静止画像を自動で選択しレポートに貼付する。医師が選択した画像を確認し、必要に応じて別画像に差し替えることも可能。

同社では、2024年4月に医師の働き方改革の新制度が施行され、医療現場では医師の長時間労働を抑制するための業務効率化がこれまで以上に求められている中、ソフトは多数の静止画像の中から、必要な画像を自動的に探せることから、内視鏡検査のワークフローを効率化し、医師の負担を軽減できるとしている。