レイヤード、世田谷区医師会・薬剤師会がウェブ問診システムで診療所と薬局間の問診データ連携

ウェブ問診システム「Symview(シムビュー)」

医療向けクラウドサービスなどのレイヤード(福岡市)は9月19日、世田谷区医師会、世田谷薬剤師会が、ウェブ問診システム「Symview(シムビュー)」で、診療所と薬局との問診データ連係を、9月1日から開始したと発表した。

「Symview」は、医師にしかできなかった高度な予備問診を簡易に行えるようにするクラウド型のウェブ問診システム。電子カルテや予約システムなどとの連携も行える。

今回、世田谷区医師会と世田谷薬剤師会では、「Symview」の薬局連携機能を採用し、医療機関で回答した患者の問診内容を、薬局でも閲覧できる仕組みを構築した。具体的には、世田谷区医師会の初期救急診療所が利用していた「Symview」を、世田谷薬剤師会が運営する休日夜間薬局にも導入し、患者の問診データを共有した。問診データは、本薬局の利用を希望した患者のみを使用する。

「Symview」の薬局連携機能の概要
「Symview」の薬局連携機能の概要

医療機関と薬局間で問診データが共有されることで、患者は薬局で再度問診票に記入する必要がなくなる一方、薬剤師は事前に患者の症状や受診目的の把握できるため、より的確な服薬指導が可能となった。また、薬局のシステムに患者の情報を入力する作業の効率化された。

世田谷区休日薬局ではデータ共有について「『Symview』を導入してから患者の手間や待ち時間が減り、服薬指導中に口頭で確認しメモをとることも少なくなった。服薬指導後の薬歴入力の手間も削減できており、初期救急外来が多い薬局には非常に有用なシステム」(管理薬剤師)と話している。